同団体は子宮頸がん予防啓発プロジェクト「Sweet キャンペーン2013」を展開し、8日から11日まで、フェリス女学院大学やお茶の水女子大学など都内の女子大で配布活動を行い、全国の女子大約30校の保健室にも冊子を設置する。同キャンペーンでは、3万部の冊子を用意した。

冊子を配布するメンバー

冊子の内容は同団体のメンバーが取材した。子宮頸がんについての基礎知識や、子宮のがんを2度経験し、予防啓発活動も行う女優の原千晶さんへのインタビュー、医学博士で、お茶の水女子大学の本田善一郎教授の寄稿文などが掲載されている。

子宮頸がんは女性特有のがんだ。乳がんに次いで発症率が高く、毎年1万5000人が発症し、2500人が亡くなっているという。国立がん研究センターがん対策情報センターの調べでは、過去10年間で子宮頸がんにかかる20代から30代女性が急増していることが判明した。性交渉の低年齢化が原因の一つとされている。

この事態に国は、4月1日から小学1年から高校1年生に対して、予防ワクチン接種の定期接種を決めた。各自治体で希望者は無料で接種できる。なお、制度ができる前に高校を卒業した19歳以上の定期検診率は約20%、予防ワクチン接種は10%にも満たないとされている。

MD for 49の広報担当である牧美菜子さん(東京女子大学現代教養学部3年)は、「子宮頸がんは予防することができる。もっと自分の身体を大切にしてほしい」と話す。

山本直子客室乗務員(写真左)

同団体の活動に共感し、ANA広報室の山本直子客室乗務員も学生たちと一緒に冊子を配布した。「女性が多い職場でもあるので、この機会に予防啓発活動をしていきたい」と話す。

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