子宮頸がん予防を巡っては「国が正確な安全基準情報を発表していない」ことで、議論が起きている。
感染者の90%以上が自然治癒できるウイルスのために、小学1年から高校1年までの接種を定期接種に追加し、費用を税金で負担すべきなのかという点だ。これまで接種は、1人につき半年間で3回続けて行われ、1回につき1万6000円ほどかかっていた。
2013年3月28日の厚生労働委員会質疑で、生活の党のはたともこ議員が、厚生労働省の矢島鉄也健康局長へ質問をし、以下のことが明らかになっている。
・HPVウイルスは性交渉経験のある女性の大半が感染するが、感染しても子宮頸がんを発症させる確率は低く、90%以上は自然に排泄される。さらに、適切に治療すれば治癒率はほぼ100%。
・日本国内の一般女性でHPVウイルスに感染し、子宮頸がんを発症する人は16型で0.5%、18型で0.2%。
・インフルエンザワクチンに比べて、副反応を起こす確率が格段に高い。日本では「サーバリックス」と「ガーダシル」の2種類のワクチンが接種可能だが、それぞれ副反応が出る確率が38倍、26倍高い。
この質疑模様の様子が、無料動画配信サイトYoutubeで公開され、話題となっていた。視聴者からは、「なぜ税金を使って、副反応の危険性が高い予防接種を若い女性に受けさせるのか理解できない」、「国はしっかりと説明するべきだ」などの批判の声が相次いでいる。(オルタナS副編集長=池田真隆)
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