――撮影時に感じたことは?

池田:本福時水御堂の撮影時、外国人の方が見学に来ていて、建物について詳しく知っていたことに驚きました。海外の人の方が詳しいことに少し悔しさを感じました。この体験から国内の人にも、もっと「安藤建築」の魅力を感じてほしいと思うようになりました。

――動画を通じての思いは?

池田:海外からの旅行者は、大阪に到着してから国内を回り、東京から帰国するルートで観光することが多いと聞きます。その途中に兵庫県に寄ってもらえたらと思います。さらに、淡路夢舞台にはレストランや国際会議場があり、淡路島の植物や自然、温泉の魅力を発信することで、国際会議が開かれればと思っています。

――今後、動画を使って配信したいことは?

池田:日本に興味のある人はもちろんですが、今まで日本に関心がなく、あまり日本のことを知らない人にも見ていただけるような動画を配信したいです。

特に日本と中国には近年さまざまな政治上の対立点があります。しかし、日本が好きな中国人も多いです。中国国内で、日本を悪く伝えるようなニュースが多い時だからこそ、日本にいる中国人の方が仲良く一緒に笑って楽しく暮らしていることを発信したい。

もちろん、無視できない外交や政治の問題もあります。文化の違いを認め合い、互いに笑い合える関係をつくる一助になればと思っています。

また、兵庫県という自治体だけではなく、県内の企業や学校などと一体となり、『地域ブランド』としていろんなことを紹介していきたいです。そうすることで、いろいろな人との輪ができるし、ひとりひとりが発信することによってその情報がさらに広がります。より多くの人に伝わる魅力ある動画を制作したいですね。

「兵庫 安藤忠雄建築を訪ねて」
http://youtu.be/cgzrRunwXVw

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