まず、田中氏から、子どもがナイフを使うような屋外での遊びをしなくなっているという話から、「震災のような想定外の危機の時に、本当に生きていく力というのは、今の遊びからは得られないのではないか」と問題提起がありました。

それを受けて、前﨑氏からは、「刃物=人を傷つけてしまうという短絡な考えがある」「ナイフだけでなく、ロープや火も、子どもの想像力を欠けさせないよう、大人がきちん使い方を教えてないといけない」と意見が出てきました。

田中氏は、大人がナイフを危ないと認識していて、「子どもに触っちゃダメ」と決めつけてしまっている。結果として、このような風潮が「するべき遊びができない原因」にもなっているのではないかと続けます。

では、「するべき遊び」ができないと、どういう影響が出てくるのか、次に五感という視点で話が進みます。

遊びがあるから、五感が育まれる

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