ここで、吉長氏から、都内の1000人を対象に五感の鋭さを調査した結果が紹介されました。触覚が非常に弱くなっていることや、触覚と視覚、嗅覚、聴覚の相関が非常に高いことが分かったそうです。触覚が落ちると、他の感覚も落ちていくことになり、「触覚を伸ばすための教育は、遊びではないか」という話につながります。

レンジャー経験がある堀上氏からは、「西表島のマングローブ林には、木の幹に毒をもった毛虫がいるが、毛虫か木の皮なのか、経験の中で触り方を学習していく」「そういう五感が開かれる経験は、別にマングローブ林でなくても、登山道でもできる。手をフリーにした方が色々なことを感じられて面白い」と、ご自身の経験を交えた話が展開されます。

会場からは、「室内は、すべすべ、ふわふわ、つるつるのような、人間に快適な感覚しかない。屋外では、ぬるぬる、べちゃべちゃ、ごわごわ、ちくちくなど不快さもある」「子どもたちにその不快さも逆に気持ち良い」「屋外で遊ぶことで、あらゆる感覚をバランスよく育てるんじゃないかと思う」などの意見が出てきました。

屋外で遊ぶこと、そして感覚を育てることの2つの話にまとまる中で、そのために大人はどのようにすればいいのか、話は続いていきます。

まず大人から変わろう

1 2 3 4 5