そして、危険なもの、不快なものを遠ざけていることに対して、「子どもたちが何か作ろうとしている力を、私たち社会が奪っているのではないか」と会場から問題提起がありました。

この提起に対して、「子どもから道具(ナイフ)を奪ってしまっている。禁止だらけの世の中でいいのか。」「放任には教育力があることを広げたい」と話が深まります。

さらに、「土を触れない子どもがいる」という話からは、どのように大人が子どもの遊びに寄り添うべきなのかという方向になっていきます。

田中氏からは、「子どもの野生化や、放任は素晴らしい取り組みだが、そのためにはきちんとした指導が必要で、これまでは大人の怠慢でできていなかった」「スイスでは、子どもに5歳くらいでナイフを持たせるが、使う時は必ず座っていなさい、立つ時は片付けなさい、とお父さんが指導する」と、指導する側が遊びについて理解するための啓蒙が欠かせないと言います。

また、会場からは、「大人が楽しく活き活きすることで、子どもを扇動することができる」と意見が出てきました。

2時間という時間内では足りないほど、会場からもどんどん意見が出てきて盛り上がりを見せましたが、最後に、ゲスト一人ひとりコメントをもらい、「あそび・ルネッサンス」は終わりました。

私たちは何から始められるか

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