様々なNPOとの接点は、二枚目の名刺を始めたからこそ得られた貴重な機会だ。NPOの強みは、社会課題の発見力の高さにある。NPOとの議論の中から、社会で満たされていないニーズをいち早く捉える事ができれば、それを満たすためのモノ・サービスづくりの動きを見逃さないだろうし、社会の変化の兆しに敏感になることができる。パブリックセクターで働く自分にとって欠かせない視点だ。

失ったものはあるか?の問いには、僕は「1枚目と2枚目のさかい目」と答える。1枚目で得た知見が2枚目で生かされ、2枚目で得たつながりや経験がまた1枚目に還元される。

最初は、そんな循環の中で自分が2つの仕事を行き来していたが、徐々に自分の価値観、プリンシプルをベースに1枚目と2枚目が回り始めていると感じている。

自分の価値観を表現する時間が増えているのだ。「さかい目」を失ったことで、1枚目、2枚目を問わず、社会が求めていることを感じ、どんな面白いことを仕掛けられるかを考えるようになった。

これが2枚目の名刺を持った自分の変化。
2枚目の名刺を持った人それぞれに訪れる、様々な変化と2枚目ストーリー。
ぜひ、たくさんの人に、2枚目の名刺を持ってもらいたいと思う。(寄稿・二枚目の名刺代表 廣優樹)

二枚目の名刺

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