最近、日本でも増々「エシカルファッション」という言葉が浸透してきたと感じています。
ウェブだけでなく、街でも「エシカルコスメ」や「エシカルカフェ」という文字に出逢うことがあります。特に若い世代に浸透してきているのが注目点だと思います。
国内外のエシカルファッション情報をまとめたサイトEthical Fashion Japanさんのフェイスブックページでも若い世代の注目度が上がってきているのが分かります。(EFJ参考リンク: https://www.facebook.com/ethicalfashionjapan )
国内最大級の合同展示会「rooms」においても「roomsエシカルエリア」という専門ブースが運営されていることから、多様化しながら様々なエシカル的なものづくりをする作家が増え、バイヤーの需要も増えてきていることがうかがえます。
近年輸入してきたエシカルという言葉ですが、これをきっかけに短絡的な購買に反し、より生産背景を知ろうとし、問題解決に貢献しようという動きは素晴らしいと思います。
同時に、購買者が主役となってきた今、この動きが一過性のトレンドとなりエシカルという言葉を消費するだけで終わらせないためにも、キュレーションする側の役割が重要になっています。
生産者の理念に共感して購入する投票型のコミュニケーションだけでなく、ファッションとして、ライフスタイルやムードに触れる商品企画を重ねていくことも作り手の課題の1つかと思います。
他人事ではなく自分自身も常にエシカル的な関わり方を探り、アップデートできるよう努めていこうと思っています。( 寄稿・Secori Gallery 代表 宮浦晋哉 )