株式会社パソナ パソナキャリアカンパニー(人材サービス企業)で新卒採用と新規事業企画を務める駒井と申します。

私は約6カ月、教育系NPOにプロボノとして関わり、多くの学びを得ました。そこでの経験を生かし、今では社内でプロボノを推進する事務局を立ち上げ、有志メンバー5人と共に活動をしています。

まずプロボノをして良かったことは以下です。

それは、自分独自の価値観を形成する機会となったことです。プロボノでは様々なバックグラウンドを持ったビジネスマンと協働します。その結果、多様な考え方や感性が自分自身にインプットされました。

また、プロボノ期間中は本業とプロボノ先という2つの文化を行き来する事になります。異なる文化の狭間で悩んだこともありました。しかし、その葛藤により、自身の価値観を深化させる事ができました。

社会人歴が浅い時期は、どうしても本業での仕事の進め方や価値観がすべてになりがちです。

そんな時期に本業とは違う文化を体験することで、普段なかなか信頼関係を築けなかった異なる文化を持つお客様、学生と関係作りができるようになりました。

つぎにプロボノをして苦労したことです。

それは、同じ悩みを共有できる人があまりいなかった事です。プロボノはその立場上、本業とプロボノ双方を理解しているのは自分1人という状況に置かれがちです。

その為、悩みの内容によって相談できる先を確保しておくことが重要だと感じました。

最後に今の活動について。
事務局を立ち上げた背景には2つの想いがあります。

1つ目は上述した、「本業とプロボノ双方を理解しているのは自分1人」という悩みを解決する仕組みを作りたいという思いです。

企業内にプロボノを推進する風土を形成できれば、プロボノに挑戦する社員が孤立しなくなります。職場の同僚がプロボノをしているから自分も挑戦してみる、といったプラスの連鎖が起こることも期待できます。

2つ目はプロボノが社員教育の新しい形となるのではないか、という仮説を検証したいからです。

プロボノは、社外のコミュニティーに飛び込み、その中で自身の役割を見つけ、価値を生み出すものです。

そのプロセスの中で、プロボノ実践者はスキル・マインドの両面で大きく成長するはずです。

「プロボノの人材育成効果」を可視化することができれば、プロボノを推進する企業やプロボノに挑戦する個人が増加するのではないかと考えています。

上記の思いのもと、NPO代表の方に団体をプレゼンしていただいた後にパソナ社員と交流する場を設計したり、パソナ独自のNPO支援プログラムの開発を行っています。

パソナという会社は社会に対して新しい働き方を提案してきた歴史があります。
そんなパソナ社内から有志の社員が立ち上げたプロジェクト、この文脈を大切にしながら社会に価値を提供したいと考えています。

今後も私たちの想いに共感してくださるNPOの方々との協働を促進していきます。NPO関係者の方からのご連絡お待ちしております。(寄稿・パソナ パソナキャリアカンパニー 駒井亮)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■駒井亮Facebook:https://www.facebook.com/ryo.komai.1
■イベント記録:http://togetter.com/li/487330
■twitter:https://twitter.com/paso_bono
■Facebookページ:https://www.facebook.com/Pasobono
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−