現在、イングリッド先生は授業の他にもいくつもの仕事を任されている。例えば、先生たちのマネジメント、オンライン授業に適した教材の開発、さらには大学の授業をオンラインでサポートする形で教材開発から授業構成まで行うなど、その仕事は多岐に渡っている。

「仕事の状況としては安定してきていて、色々な仕事に挑戦できるチャンスがいまはある。家でじっと待つことしかできなかった自分が、こうしてチャンスを手にすることができるのは本当に嬉しいことです。ただ、いまの状況が当たり前とは思ってはいません。これはみんなの努力で掴みとったもの。昔がいかに大変だったかを知っているからこそ、いまの状況の有り難みや、1日1日の大切さが感じられるんです。まだまだ私たちの挑戦は始まったばかり。スペイン語教師としての専門性や仕事の幅をこれからも広げていき、スパニッシモをよりよくしていきたい」とイングリッド先生は意気込む。

日本に生まれた私たちは既に多くの「当たり前」を享受している。信じて行動すれば、新たな未来はつくっていけるのかもしれない。(オルタナS特派員=清谷啓仁)


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