いよいよ最終回の旅日記。池谷の農家さんと泊まった民宿の紹介、この地域の活性に関わる方達との今後に触れて最終章とします。(写真は池谷集落に住む坂下さんの撮影、提供)

春の訪れはもうすぐ。池谷分校前の桜とつらら

雪真っ盛りの越後妻有地域では雪かきは雪掘りと言うのだとか。
雪上車で除雪して道路わきがトンネル状態と言うよくある報道レベルではなく、池谷集落の今は全体がすっぽり雪に埋まって雪掘りする暮らしの真っ最中。

池谷集落の雪掘り作業

そんな中でも遊びは欠かせない。そんな坂下さんの一コマをゲット。


さてそんなお百姓さんを目指して修行する坂下さんが師と仰ぐ橋場さんのお宅を訪問。
お茶とお菓子をごちそうになった。

橋場さんの横顔


家や窓はとても高く、2階が3階に見える。そんな中ですっかり溶け込んでいる坂下さん。
祖父と孫ほどの年齢が離れた二人だが、橋場さんにとって、弟子の坂下さんの移住は孫娘ができたように嬉しかったのだろうという様子が伝わってくる。
橋場さんから野菜の作り方などを丁寧に教わり、修得していく坂下さんもまた頼もしい。
ここで色々なことを覚えているので、ボクらに池谷産コシヒカリを送ってもらえる日も近そうだ。
その辺は今年のアースデイに出展する「きっこうズGREENネットワーク」ブースで紹介するつもり。オルタナSの関連記事はここ


この日の夜は農家民宿「かくら」に泊まる。
別棟になっている五右衛門風呂(なんと3つ並んでいる)に数十年ぶりに入った。

五右衛門風呂のある別棟(撮影加藤)

 

かくらの御主人と翌朝骨董品に囲まれた朝食を頂いた部屋で話し込む(撮影加藤)

農家はどこの家も広いが、ここは民宿をするだけあって更に広い。
宿の御主人とお酒を頂きながら、元々町の方に住んでいた彼が農家を買い取って 越して来たなどの世間話で盛り上がる。
気が付くと一升瓶の残りもわずか。
良く飲んだ3泊4日の旅の夜はこうして同じ様に更けて行った。

今年も芸術祭を含めてぜひ改めて訪れようと思っている。


★今年は越後妻有(えちごつまり)で第5回目のトリエンナーレ=大地の芸術祭の里が開かれる。
豪雪地帯で本来の人の生き方にトライする若者や地元の人々がいる。

現代美術の祭典、作品を通して活性につなげようとする人々、耕作放棄地の再生や集落の活性化に自分の生きがいを見つけて居を移す人々に会い、またこんな風景が息づいている現実をしっかり目に焼き付けられた事など、この旅の収穫は大きかった。

雪がやんでほっとする夕暮れ

これからも、色々な角度から参加したり、レポートして行くのでお楽しみに。

(伊藤、加藤)                                         

―最終回までお読み頂き有難うございました―

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