東京大学が在校生の家庭状況を調査した「2010年学生生活実態調査の結果」では、世帯年収950万円以上の家庭が半数以上の51.8％に上った。成績上位校は人気も高くライバルが多くいる。塾や予備校に通うことが求められ、家庭の経済状況が受けられる学習の質に影響する。
この受験課題に対して、アプローチしているサービスが2012年に誕生した。月額980円のオンライン予備校「受験サプリ」だ。100大学の過去問題や大手予備校講師の講義が好きなだけ受けられる。去年は受験生約20万人が利用し、センター試験の受験者数と比べると約３人に１人は利用している割合になる。
同サービスを開発したのは、リクルートマーケティングパートナーズで進学事業本部に所属する松尾慎治さん。きっかけは４年前、松尾さんが進学事業本部に異動してきたときのことだ。
■大人以上に気を使う子ども
