会場には、広告・マーケティングに興味を持つ600人弱の学生が集まった

大学生がソーシャルグッドを考える上で、注意する点として、「身近な社会問題から考えるべき」とアドバイスを送った。河尻氏は、「社会問題は、環境・人権・格差・高齢化など、多くの分野の課題が複雑に絡み合っているので、一つのアイデアで全てを解決することは非常に難しい。まずは、身近な社会課題を見つけて、それを解決するように考えていけば良いのでは」と話した。

参加者の塚田耀太さん(慶應義塾大学1年)は、1年生5人と2年生1人の計6人で出場する。塚田さんは高校生時代に、復興支援団体Teen for(ティーンフォー)3.11を創設した。高校生向けの東北ボランティアツアーや東京で復興支援イベントを開催してきた。「これまで復興支援にかかわってきた活動を生かして、ソーシャルグッドに挑戦したい」と意気込む。

同コンテストは22日から1カ月をかけて、3~6人のチームで動く。各チームに社会人メンターが1人付き、書類審査を通過したチームが10月27日に行われる決勝レセプションに進む。決勝では、審査員と一般観覧客の前でプレゼンテーションを行い、各部門で賞が与えられる。

アプリムの水上寛之代表(千葉大学3年)は、「社会課題に対して、何もしないと将来の世代に負債として残っていくことになる。この問題を広告の力で解決してほしい。学生ならではの型にはまらないソーシャルグッドを期待している」と話した。

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