底上げYouth(ユース)共同代表の阿部愛里です。今回はちょっと私たちがやっている取り込みを紹介します!
「気仙沼を若者から盛り上げたい!」
この想いから底上げユースがスタートしました。
「底上げユース」とは宮城県気仙沼市の高校生の有志団体で学校、学年に関係なく高校生が集まり、気仙沼を盛り上げるべく活動しています。私ももちろん高校生です。
ご存知の通り、気仙沼は東日本大震災で津波や火災の被害を受けた地域です。主な産業は漁業で、震災の影響を受けながらもカツオの水揚げ17年連続全国1位、フカヒレ生産日本1など水産業が盛んで新鮮な魚が沢山とれる美味しい町です。
震災後すぐに市場は復旧し、震災から3カ月後には市場で水揚げを行っていました。しかし、大人たちは生活に関わる市場の復興を優先しているため、観光には手が回らないのが現状です。
私は市場と隣接している観光施設が一向に復旧していないことに気付きました。その後、観光業に勤めている母に気仙沼を訪れる観光客が震災前後で260万人から43万人と1/6に激減した事を教えてもらいました。
「このままじゃ気仙沼がもったいない!」
そう思った私は幼馴染や学校の友達に声をかけメンバ7人で底上げユースを2012年9月に立ち上げました。
気仙沼の人・モノ・食・・・アイデアを出し合い、私たちは「落合直文」という気仙沼出身の国文学者に辿りつきました。落合直文は「恋人」という言葉を日本で初めて使った人物です。私たちはそれをリーフレットにまとめ、気仙沼市内にある恋人にまつわるスポットと絡めて紹介しています。
気仙沼恋人スポットvol.1を発行し、このリーフレットはvol.4まで出す予定になっています。そして、実際に恋人スポットを巡る恋人ツアーも来年の実施を予定しています。リーフレットは気仙沼観光コンベンション協会を始め、市内の店舗などに協力をお願いして設置してもらっています。(詳しくはこちら→https://www.facebook.com/sokoageyouth)
最近では、活動が徐々に周知され、メンバーは23名と結成当初の3倍の人数になりました。私は、そのメンバー一人ひとりの「やりたいこと」を実現していく場所として底上げユースを使って欲しいと思っています。現在、「恋人」「お祭り」「フード」といった3つのグループに分かれて活動を行っています。
各チームの活動の目的はそれぞれですが、3つとも共通して「気仙沼を盛り上げる」という想いがベースにあります。私たちは今すぐには町の復興に大きく関わることはできません。
でも、何もしないで文句ばかり言うのではなく、想いを形にして伝えていき、頑張っている高校生の姿が大人の原動力となり、町がより良くなって欲しいと思っています。私たちは気仙沼が大好き。まだまだできることをやっていきます。