25兆円という復興予算の分配に時間をかけている中、同市でも約1000億円ほどのプールがある。岡本代表は陸前高田市の戸羽太市長とも複数回会談し、「復興は20年ほど長期的に見ていかないといけないので、予算の振り分けはとても難しい。町づくりは、その土地に住む市民が主人公であるべき。役所やNPOなどに任せっきりにならないで、多くの市民が議論に参加してほしい」と話した。

世の中の復興支援の熱が冷めていく中、佐藤一男副代表は細く長く復興にかかわることを求めた。「桜ラインの完成までに、まだ数十年はかかる。無理をしない範囲で付き合ってほしい。1万円寄付していただけるのであれば、1000円を10年に分けて寄付していただきたい。1回で関係を終えるのではなく、完成まで見届けてほしい」と訴えた。

目標の17000本を植えるとなると、約2億円ほどの資金が必要となる。同団体には、特定資産積立金として5500万円があるが、まだ足りない。寄付に頼らないで、事業を通して収入を得ていくことが課題だ。

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