日本ユニセフ協会は19日、初の国連「世界トイレの日」を記念して、東京立川市の昭和記念公園に「見えないトイレ」を設置する。いまだ25億人がトイレを使えずにいる現状を訴えることが狙い。普段当たり前のように使っているトイレが突然なくなると、あなたはどうするだろうか。(オルタナS副編集長=池田真隆)

真ん中の個室が、「見えないトイレ」。トイレのありがたみを実感する仕掛けとなっている

日本では、トイレを使えることが当たり前とされいる。しかし、世界では、3人に1人となる25億人がトイレを使えていない。トイレを使わないで用足しすることで、不衛生な環境を生み出し、幼い命が奪われている。

国連総会は今年の7月、トイレにかかわる課題解決に向けた国際社会の取り組みを加速させるため、11月19日を「世界トイレの日(World Toilet Day)」と定めた。

初の国連「世界トイレの日」となる今年の11月19日、日本ユニセフ協会は、「多くの子どもの命を奪っているトイレの問題」を周知するため、昭和記念公園に 「見えないトイレ」を設置する。

3つの個室が並ぶ「見えないトイレ」の中央の扉を開けると本来あるはずの便座は無く、目の前には『「トイレがあるのは当たり前」だと思っていませんか』のメッセージ。

「見えないトイレ」は、野外をトイレとして使う人たちの気持ちを体感できる。個室の中は、草と土がむき出しになっており、地面に埋まった便座がある。

日本をはじめ先進諸国では、誰もが毎日お世話になる「トイレ」。世界では60億人が携帯電話を使えるにもかかわらず、25億人がトイレを使えない現実がある。

■日時:2013年11月19日(火)9:30~16:30 (開園時間内)
■会場:昭和記念公園(東京都立川市緑町3173) 西立川口入場後、正面スペース※
※最寄駅:JR青梅線西立川駅(新宿よりJR中央線で約40分(青梅特快で約30分))