リフォームプロ(神奈川県・川崎市)とゆいまーるClub(大阪市・北区)が共同で、数値目標を持つ環境循環型住宅を提案する「むくむくはうす」は、27日にスウェーデン大使館(東京・港区)で「サステナブル住宅フォーラムvol.1」を開催する。国連が提唱する「地球一個分の資源」で暮らし続けられる家づくりの考え方「One Planet House」の普及拡大が狙いだ。(オルタナS関西支局長=神崎英徳)
世界自然保護基金(WWF)のレポートによると、人間の自然資源への需要が約40年前に比べ倍増しており、現在の消費生活を支えるには地球が1.5個、2030年までには地球が2個分相当の資源が必要になると言われている。
これを受け「むくむくはうす」は、2002年の地球サミットで国連が提案したキーワード「WEHAB」(ウィーハブ、Water(水)・Energy(エネルギー)・Health(健康/ゴミ)・Agriculture(農業)・Biodiversity(生物多様性) の頭文字を繋げた造語)のもと、数値目標を導入。
「トレーサビリティ」「環境循環のルールを守ること」「生物多様性を守る」の3つのルールを軸に、人の体に優しく、エネルギー負荷の少ない住宅づくりと、その後の住まい方まで提案している。
日本の住宅業界においても、今後は建物だけでなく、環境にも配慮した暮らし方という一歩踏み込んだ提案が求められているというのが両社の考えだ。
フォーラムでは、環境コンサルタントのペオ・エクベリ氏(出身:スゥェーデン)が、持続可能社会への貢献に関心を寄せる全国の工務店約70社に対し、環境先進国から見る「地球一個分の暮らし」と、その知見に日本の知恵と技術を融合させた新たな住宅づくりの可能性について講演する。
「むくむくはうす」は、「One Planet House」の考えに賛同する工務店を全国で募り、連携して日本におけるこれまでの住宅づくりの概念を変えていくことを目指す。
むくむくはうす:http://www.mukumukuhouse.com/