学生ボランティア団体がカナダまでの渡航費を募っている。東日本大震災発生後、遠く漂流した震災がれきの撤去作業に学生70人を派遣するためだ。クラウドファンディングサイトで2月28日まで200万円を集める予定だ。(オルタナS編集部員=佐藤理来)
資金を募っているNPO法人国際ボランティア学生協会は、震災以降30回以上延べ3000人を超える学生を被災地に送り復興支援活動を行ってきた団体だ。活動の中で北米海岸に漂着した震災がれきのことを知ったという。「カナダ海洋漂着物撤去活動~愛・つなぐプロジェクト~」を結成しカナダのユークレットでの清掃活動を計画した。
震災の影響で海へと打ち出されたがれきは太平洋を漂流し、長い時間をかけてハワイやアメリカ、カナダなどへ漂着している。2014年春に最大規模となると予想されており、これから本格化して年間4万トンを超えるという報道もある。
長時間かけて海で洗われるため放射能の恐れはないとされているが、プラスチック材や産業廃棄物などが含まれており、堆積することによる生態系へのダメージが懸念される。目標額は200万円。2月24日現在で67人が支援し554000円を集めている。
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