特に個人での寄付規模が小さいが、気軽に取り組んでもらえるようユニークな提案は企業、個人を問わず出てきている。そんな寄付方法の一例を紹介しよう。(オルタナS編集部員=佐藤理来)

今年、日本福祉大学が行ったのは「ワクチンを届ける 国際協力出願」。2014年度入試で集まった出願総数と同じ数のワクチンを、日本福祉大学が寄付するというもの。寄付のために出願先を決めるとは考えにくいが、とてもユニークな寄付方法である。

「寄付ハック」はアイフォンアプリ作家の深津貴之氏が2011年に呼びかけたもの。国境なき医師団など指定の団体へ寄付をしたことを報告すると、抽選で1名に自腹でアイパッドをプレゼントした。総額72万円の寄付が発生した。完全にポケットマネーのため頻繁には行えないそうだが、2013年フィリピン災害のときにも行われ、総額171万円の寄付が発生した。

共栄火災の「『義理チョコ、あげたつもり・もらったつもり』バレンタインチャリティ募金」は、いわゆる「つもり貯金」のようなスタイル。社内義理チョコの代わりに、チョコをあげたつもり、お返しをしたつもり、で1口500円をマリ共和国の難民キャンプ支援に募金する。1993年から毎年行われている企画で、2014年はアフリカの水田づくり費用として155万円を寄付した。