女優・杉本彩は3月17日夜、動物愛護を目的とした一般財団法人を立ち上げる。動物愛護精神の啓発事業や、殺処分からの保護活動を行う。17日夜には、東京渋谷で設立記念式典と記者会見を開く。(オルタナS副編集長=池田真隆)
杉本彩が立ち上げる団体は、一般財団法人 動物環境・福祉協会「Eva(エヴァ)」。動物の命に対する尊厳を守る活動を行う。最終目標は、専用施設を建て、飼い主から飼育放棄された動物たちを保護することだという。
同団体の理事長に就任する杉本彩は、「小さな尊い命が軽んじられる社会に、人の本当の幸せはない」と話す。杉本彩は動物愛護活動家として知られ、これまでにも多くのセミナーやシンポジウムで命の尊さを訴えてきた。
2013年3月には、化粧品の動物実験廃止を求めるシンポジウム「美しさに犠牲はいらない」に出演した。動物実験に関わる企業からの協賛が得られなくなり、芸能活動に支障を来たすリスクもある中、「芸能人でいることが目的ではない。芸能人という肩書きを利用して、動物愛護をアピールしていきたい」と話した。
環境省総務課動物愛護管理室は、2012年に自治体施設で行われた殺処分数を16万1867匹と発表した。20万9388匹が引取られ、その内の約8割が殺害されたこととなった。2004年の殺処分件数39万4799匹(引取り件数41万8413匹)から年々減ってはいるが、国内で飼育されている犬猫のおよそ100匹に1匹が殺処分されている。