オルタナは3月20日、長野県長野市で「グリーン経済」をテーマにしたシンポジウムを開催した。基調講演に藻谷浩介氏が登壇し、パネルディスカッションには、阿部守一知事や信州大学経済学部の真壁昭夫教授らが参加した。産学官の知が結集し、長野県のグリーン経済の未来を語り合った。(オルタナS副編集長=池田真隆)

グリーン経済の未来を語り合った=3月20日ホテル国際21で

平日の午後15時であるにもかかわらず、会場には約200人が集まった。長野県の経営者や行政職員、NPOなど多様な顔ぶれだ。基調講演では、藻谷浩介氏が「長野と里山資本主義」をテーマに45分間登壇した。

その後に行われたパネルディスカッションでは藻谷氏に加え、長野県の阿部知事、信州大学経済学部の真壁教授、セイコーエプソンの花岡清二相談役が参加した。阿部知事は、「長野の価値はGDPだけでは換算できない。自然資本から受け取っている価値があり、それを経済に生かしていきたい」と話した。

主催団体のオルタナは、グリーンをエコロジカル、ソーシャル、エシカルが合わさった概念と定義付けした。同シンポジウムでは、資源の無駄遣いをやめ、周辺の自然環境と共生した新しいビジネスモデルを考え合った。