開発コンサルティング会社アイ・シー・ネット(さいたま市・中央)は9月1日から、ミャンマーへの10日間のスタディツアーを実施する。ツアー参加者は、同国の大学生とチームを組み、観光産業を支えるおみやげやビジネスモデルの構築に挑戦する。現地観光協会と協力し、アイデアの実現までを目指す。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

前回実施したツアーの参加者たち

10日間のツアーでは、同国のヤンゴン市内の観光産業を調査し、活性化していく糸口を探る。アイデアを考えるだけではなく、発案したおみやげの資材をその場で調達し、制作までも行う。最終日に、同国の観光産業にかかわる関係者へプレゼンし、そこで評価されれば実現まで進む流れだ。

同ツアーのコンセプトは、「まだミャンマーにない新しいもの」だ。日本からの参加者は、ミャンマーで唯一MBAコースを持つ公立大学の2年生とチームを組む。現地で暮らす若者と日本から来た参加者の視点を混ぜ合わせ、革新的な企画を生み出すことが狙いだ。

現地では、毎朝講師による、インタビュー・市場調査方法などの講義が行われる。講師は、アイ・シー・ネットで新興国における市場調査や人材育成事業を担当している日暮良治氏。

ツアー参加者と現地大学生は協力し、ビジネスモデルを考えるワークショップを行う

ツアー参加者と現地大学生は協力し、ビジネスモデルを考えるワークショップを行う

日暮氏は、これから海外で活躍するためには2つのことが重要だと説明する。それは、「多文化コミュニケーション力」と「創造力」だ。同ツアーでは、現地の大学生と協力しておみやげ作りやビジネスモデルを考えるので、上記2点が磨かれる機会になると言う。

現在、同ツアーへの参加者を募集中。使用言語は英語で、申し込み期限は7月31日まで。参加費は、64,800円(航空券、宿泊費などは自己負担)。同社では、ツアーの事前説明会を、毎週火曜日と木曜日の18時から開いている。申し込みは、同社サイトから。

10日間 ミャンマー・社会課題解決スタディーツアー ~観光産業編~