積水ハウスは9月28日から12月22日まで、大阪でダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパンとの協働企画を開催する。光が完全に遮断された中で、住まいにおけるさまざまな生活シーンを体験。暗闇の中、視覚障がい者にアテンドしてもらうことで、日常生活では気付きにくい、コミュニケーションの深さを体感することができる。(オルタナS関西支局長=神崎 英徳)

「ダイアログ・イン・ザ・ダーク『対話のある家』秋~冬プログラム」

「ダイアログ・イン・ザ・ダーク『対話のある家』秋~冬プログラム」

協働企画の名称は、「ダイアログ・イン・ザ・ダーク『対話のある家』秋~冬プログラム」。9月28日から11月24日のプログラムは「真っ暗な中で読書の秋」、11月27日~12月22日のプログラムは「誰かの幸せを願うクリスマス」。いずれも暗闇の中で、参加者同士がひとつの家族となり、五感を研ぎ澄ましながら対話やコミュニケーションの大切さを感じられる内容となっている。

ダイアログ・イン・ザ・ダークは1988年にドイツで哲学博士アンドレアス・ハイネッケの発案で生まれたソーシャル・エンターテイメント。今企画の開催場所である住ムフムラボでの『対話のある家』は、2013年4月にスタートした関西初の長期開催プログラム。

白杖を持ち、視覚障害を持つアテンドスタッフと共に暗闇へ

白杖を持ち、視覚障害を持つアテンドスタッフと共に暗闇へ

これまでの参加者数は約5700人にのぼる。積水ハウスは「生涯住宅」思想のもと、長年「スマートユニバーサルデザイン」などを研究。その一環として「感じる力」、「関係性の修復」、「多様性を認める」を目的に、対話する場を提供するダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパンと協働企画を行っている。チケットの発売は公式ウェブサイトで9月5日正午から。