社会的課題をテーマにした朝活が増えている。通勤・通学前の1時間で、社会的課題の解決策を話し合う。政治や貧困、環境問題を話すため、硬いように思われがちだが、少人数で行うので、参加者一人ひとりが理解するまで話を聞くことができ、好評だ。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

朝から解決策を話し合うことで、頭の回転がはやくなると評判

オルタナS編集部が主催した朝活の様子。朝から解決策を話し合うことで、頭の回転がはやくなると評判

カンボジアの人身売買問題に取り組む認定NPO法人かものはしプロジェクト(東京・渋谷、共同代表・村田早耶香)は9月19日、渋谷で「朝かも」という朝活を行う。当日は、途上国の子どもたちが売られてしまう原因や解決策を話し合う。講師は、同団体で広報・ファンドレイジングマネージャーを務める小畠瑞代氏。朝7時30分から8時30分まで。

日本の教育課題の解決を目指すNPO法人ティーチフォージャパン(東京・千代田、代表理事・松田悠介)は毎週水曜日に朝活を同団体事務所で開催している。朝活では、同団体が取り組む日本の教育課題とその解決策を話し合っている。講師は、ティーチフォージャパンのCFO五十嵐剛志氏。開始時間は、朝7時30分から8時30分まで。

オルタナS編集部も毎週木曜日に朝活を開催している。毎週異なる社会問題をテーマに話し合う。これまでに、動物愛護、LGBT(性的マイノリティー)問題、難民などをテーマにし、次回で20回目となる。時間は7時20分から8時30分。

これらの朝活はどれも10人弱ほどで行うため、参加者間でのコミュニケーションが取りやすい。夜に開催されるセミナーもあるが、付き合いの飲み会や予期せぬ残業、仕事後の疲れなどから参加することを渋る人も少なくない。朝なら突発的な予定が入ることはなく、早起きすれば良いだけなので、ビジネスパーソン、学生問わず幅拾い層が集まる。