アニマルパスウェイとは、森に暮らすリスやヤマネ、モモンガなどの樹上性の生き物たちの通り道のことだ。森の中に道路をつくることで、生き物たちが横断するとき、車に轢かれる危険性がある。電信柱などを利用し、車の上に通り道をつくることで、生き物たちの多様性を維持する役割を果たす。(オルタナS副編集長=池田 真隆)
一般社団法人アニマルパスウェイと野生生物の会(東京・新宿)は、アニマルパスウェイの普及活動をしている。現在、山梨県北杜市や栃木県那須町にある那須平成の森など4箇所に建設されている。
日本の道路の総延長は127万kmで、その長さは地球約30周分に相当する。アニマルパスウェイと野生生物の会の大竹公一代表理事は、「鉄道や道路を増やして、私たち人間が便利になる一方で、困っている生き物たちが増えている」と話す。生き物たちは、道路の横断中や道路上で餌を探しているときに、車に轢かれてしまうことがある。
さらに、道路によって森が分断されることで、生き物たちの移動範囲が制限される。その結果、結婚相手を探す機会が少なくなり、子孫を残せなくなり、絶滅の危機を招くことにつながる。
ザ・ボディショップは10月4日、同団体と協力したボランティアツアーを行い、アニマルパスウェイづくりを行った。同ツアー
で訪れたのは、栃木県那須郡にある那須平成の森。平成20年までは、那須御用低用地として管理されていたため、一般には公開されていなかった。
参加者たちは、インタープリターの案内で、森の中を歩き、その後、アニマルパスウェイづくりを行った。
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