東日本大震災がきっかけで生まれた岩手県陸前高田市の新ブランド米「たかたのゆめ」が豊作だ。同米の今年の収穫量は、昨年の約5倍。同米の販売やPRを手がける伊藤忠グループは、同米を、復興のシンボルと位置づける。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

伊藤忠グループの産業まつりで、たかたのゆめを振舞う

伊藤忠グループ社員が産業まつりで、たかたのゆめを振舞う

伊藤忠グループの社員ボランティアは11月1日、2日、岩手県陸前高田市で行われた「陸前高田市産業まつり」に駆けつけ、「たかたのゆめ」の新米の試食会を開いた。また11月2日に開催されたツール・ド・三陸の参加者にも炊き立てのお米を配布し、お米56合分を用意し、一口サイズの新米を約900人に振舞った。

たかたのゆめの新米に人が集まる

たかたのゆめの新米に人が集まる

メインステージで豪華景品が当たるもちまきも行った

メインステージで豪華景品が当たるもちまきも行った

「たかたのゆめ」は2013年に誕生した。もともと、同米は、JTが陸前高田市の復興支援として、「いわた13号」の権利も含めて寄贈した新品種米だ。名称は、同市住民の一般公募で決めた。

伊藤忠グループと同市は、2011年からつながりを持つ。東日本大震災のボランティア活動として、同社の有志社員が毎月訪れていた。その縁もあり、生産過程から販売までかかわっている。

田植え、稲刈り、草刈など、社員に呼びかけ、2泊3日でボランティアに向かう。今年の収穫量は150トンで昨年の5倍だ。同米の販売を手がける伊藤忠食糧の二見祐樹氏は、「復興支援になるから購入してもらうのではなく、美味しいから購入してもらうように、たかたのゆめをブランド化していきたい」と話す。

[showwhatsnew]

スクリーンショット(2014-09-24 21.39.05)