若年者の雇用のミスマッチが続くなか、働く価値観の変革をめざそうと、地方の優良な中小企業を紹介するウェブサイト「ミライ企業図鑑」がオープンした。(オルタナS関西支局特派員=立藤 慶子)
「ミライ企業図鑑」は、豊かな社会づくりに貢献している企業を広く社会に伝えると同時に、就職する企業を規模や知名度で選びがちな若者の価値観を変革することが狙い。それぞれの方法で教育や就職の問題に取り組んできた企業やNPOがタッグを組んで始めた「ミライ企業プロジェクト」の一環。2013年4月から実行委員会を設立して準備を行ってきた。
同プロジェクトでは、創業200年以上の老舗企業が持続的に発展する要因を分析し、「理念の明確性」「地域貢献性」「チャレンジ精神」「収益性」といった独自の指標を作成。一定水準を満たした地方の優良企業を「ミライ企業」としてミライ企業図鑑に紹介していく。サイト開設時には、大阪と沖縄のミライ企業20社を掲載。2015年3月までに100社掲載を目指し、最終的に東京都を除く各都道府県100社の掲載を予定している。
掲載内容は経営者インタビューが主だが、11項目にかかわる目標を対外的に宣言する「ミライ企業宣言」を掲載し、その達成状況も表示。掲載されることがゴールではなく、未来につなげる進行形のサイトをめざしている。また、教育や経営の専門家によるコラムも掲載し、利用者に働く意義やキャリア形成について考える視点を提供する。
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