オルタナSキャンパス支局の一つである早稲田大学高野ゼミ支局は節分の日の2月3日、神保町のEDITORY(エディトリー)でこれからの「食」をテーマにしたイベントを開いた。イベントでは、「食」に関する映像を鑑賞し、その後、お味噌汁と節分の日にちなみ手巻き寿司を楽しく食べながら交流を深めた。「これからの『食』にどのように向き合っていくのか」をテーマに短いディスカッションをした。(早稲田大学高野ゼミ支局=松岡沙生・早稲田大学法学部1年)
当日集まったのは、Sキャンパス支局の学生を中心に約20人。同イベントは、全国に8支局あるSキャンパス支局のメンバーの交流を目的に毎月行われている定例イベントだ。
参加者は各自、手巻き寿司の中に入れる具材を8人分持ってきた。このイベントで「食」について主体的に考えてもらうためだ。持ち寄った具材は、サーモン、玉子焼き、納豆、干瓢など本当に彩り豊富だった。
手巻き寿司で必要な酢飯は、早稲田大学高野ゼミ支局メンバーが作った。お米は、どう支局員が秋田県の無農薬栽培で作っている農家へ訪れた時にもらったものだ。少し欠けている部分があるため、JA規格外となり販売ができなくなったお米だが、味に遜色はなく「美味しい」との声が聞こえた。
映像鑑賞では、未来の子どもたちの事を考えて、オーガニック給食に変えたフランスのある村のドキュメンタリーを観た。その映像を半分ほど観た後、「これからの『食』にどのように向き合っていくか」をテーマにしたディスカッションをした。
どれが身体に良くて悪いかを分かっていても実践することは難しいという意見。
でも、オーガニックなど「食」に関心を持ち、知るということは必要だという意見。
今まで聞けなかった生産者が思っている本当の声を発信したいという意見。
時と場合で優先順位をつけて選んでいくという意見。
オーガニックが広まるとそれまで農薬を使っていた農家たちはどうしていくと良いのか、その点も考えていく必要があるという意見。
トップダウンでオーガニックを勧めると、それが良くて一方が悪いと子どもたちは捉えるのではないか。だから農薬を使うようになった背景も知る必要がある、という意見。
本当にさまざまな視点での意見が出た。
今回のイベントではこれからの「食」をテーマに、考え直す機会を提供させてもらった。
これからも早稲田大学高野ゼミ支局では、捨てられてきたオルタナティヴを再発掘し、ライフスタイルの選択の機会を提供していく。
来月は東日本大震災から5年が経つ。3月は復興支援活動をするNPO法人Youth for 3.11のメンバーからなるオルタナSキャンパス支局の一つの「Youth支局」がイベントを担当する予定だ。
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