アプリ開発者を育てるプログラミングスクール「Tech Institute」は2月25日、大阪でオープンセミナー「本音で語る『関西と起業』〜これだけは聴いておくべき『商品』と『客』と『人』の話〜」を開いた。登壇したのは、はてな近藤淳也会長、Moff米坂元宏取締役兼CTO、みやこキャピタル藤原健真氏で、モデレーターはシーリスの有山圭二代表が務めた。ディスカッションから見えてきたものは、関西の新しい価値観、そして新たな可能性だった。(オルタナS特派員=松本 美咲)

写真左から、はてな近藤会長、Moff米坂取締役兼CTO、みやこキャピタル藤原氏、モデレーターを務めたシーリスの有山代表

写真左から、はてな近藤会長、Moff米坂取締役兼CTO、みやこキャピタル藤原氏、モデレーターを務めたシーリスの有山代表

今現在、日本のIT関係の会社のほとんどは東京に一極集中している。そんな中で、関西で起業を始めた自身の経験について関西人の笑いのユーモアを交えながら語ってもらった。

元々シリコンバレーもスタンフォードもバークレーも大学生のモノ作りによって出来た場所だ。

一方ホームタウン、あるいは学生時代過ごした第二の故郷を離れて、また1から生活に順応し、東京で働いていくことの大変さ。

家賃をとってみても東京は高く、同じ値段で恐らくより広い場所に住むことができるのは関西だろう。起業し成功したい!ビジネス効率を考えるからこそ絶対に東京を選ぶというのは勿論アリだが、自然の多さや育児のしやすさ、QOL向上といった価値観を軸にすると関西という選択肢もアリではないだろうか。更に関西は東京と比較してもプレイヤーが少なく間違いなく注目されやすい。

そもそも、長く続くサービスやプロダクトは人の生活に密着し、必要としていたモノ、欲しかったモノ、誰かのために作りたいモノであり、より人間らしい生活をしてこそ見えるものや発想が0から1を生み出す上では大切なのかもしれない。

元来、関西はモノ作りが栄えている。今はスマホやパソコンで完結しているが、これからはそれ以上のものを作ることが求められるだろう。その点で関西という場所は、行政をも含めるような地域の軸を利用して、地場産業×起業 といった新しいケミストリーが生まれる可能性を大いに秘めているのかもしれない。

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