学生団体GEIL(ガイル)は3月23~25日、大学生向けの政策立案コンテスト「Spring GEIL~財政危機を突破せよ」を開いた。全国から50人の大学生が参加し、2020年までに財政健全化を目指した「社会保障改革と税制改革」について政策案を競い合った。最優秀政策案は、健康寿命の延伸で、安定した財政・社会保障を確立するプランが選ばれた。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

学生たちはチームを組み、3日間をかけて政策案をつくった

学生たちはチームを組み、3日間をかけて政策案をつくった

同コンテストは全国から集まった大学生50人がチームを組み、政策案を競い合うもの。官僚からのコンサルティングを受けながら、3日間をかけて「理想の社会」を実現する仕組みを考えた。今回の課題は、「2020年までの短期的な財政健全化を目指した、社会保障改革と税制改革とは」。

コンテストは、野田佳彦前首相の基調講演で幕を開けた。講演テーマは「社会保障と税の一体改革」。その後、学生たちは官僚から社会保障と税に関するレクチャーを受け、課題に挑んだ。

学生たちが考案した政策について、官僚から意見をもらった

学生たちが考案した政策について、官僚から意見をもらった

最終日のプレゼンで最優秀政策案に輝いたのは、「健康寿命の延伸を視野に入れた財政再建策」。健康寿命の延伸で、安定した財政・社会保障を確立するプランで、医療システム効率化や介護保険料負担年齢の引き下げ、高齢者雇用確保消費税の2%増税を提案。2020年に、0.6兆円のプライマリーバランス黒字化を実現することを掲げた。

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