私たち学生による被災地支援のための市民メディプロジェクト支局は5月9・10日、静岡県熱海市で行われた「TAKATA-FESTA in 熱海」に参加した。同イベントは、東日本大震災で被害を受けた岩手県陸前高田市の復興支援と町の大部分が海に面している熱海市の防災意識向上を目的とした防災・音楽イベントだ。私たちは「緊急時の情報発信」をテーマにしたトークイベントで、陸前高田市市長の戸羽太さん・熱海市市長の齊藤栄さんと対談した。(学生による被災地支援のための市民メディプロジェクト支局=松田 恵里奈・武蔵大学社会学部メディア社会学科3年)
「学生による被災地支援のための市民メディアプロジェクト」では、被災地に直接赴いて取材し、番組を制作してローカルテレビで放送するという活動を積極的に行っている。私たちはトークイベントで、これまで取材してきた宮城県登米市・岩沼市、岩手県大船渡市などが行っている防災の取り組みや被災当時の様子を紹介した。経験した・見聞きしたことを活かして、特に緊急時においてのラジオとコミュニティFMの重要性について述べた。
陸前高田市の戸羽市長は障がい者の犠牲者は健常者の約2倍であることを挙げ、障がい者を充分考慮した防災システムをきちんと整えなければならないことを強調した。緊急時に大活躍するラジオですが、聴覚に障がいがある方は利用することができない。様々な方に適した防災対策を考えなければならない。
熱海市の斉藤市長は、観光地であり高齢者の多い地域である熱海市ならではの防災対策を紹介し、防災意識向上を呼びかけた。
同イベントには、気軽に音楽を楽しみ、防災について改めて考えてほしいという願いが込められている。会場内では地元でとれる海産物や静岡県名物の屋台、東日本大震災の写真展示などのブースが用意されていた。中央のステージでは地元アーティストのパフォーマンスや東日本大震災で被災した方の語り部などの様々な催し物が行われた。他の地域から参加する方も多く、来場者が2日間で8000人を超えるほどの大盛況だった。
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