福島県伊達郡川俣町山木屋地区。伊達郡の最南東に位置する。この地域は2011年3月11日の東日本大震災による福島第一原発事故の影響で計画的避難区域に指定された地域だ。
福島第一原発から半径20キロメートル以遠で居住し続けた場合、放射線の年間積算線量が国際放射線防護委員会(ICRP)が定めた20ミリシーベルトに達する危険があるため、政府が約一カ月間立ち退く事を求めた区域だ。平常時では年間1ミリシーベルトが許容量である。
現在、川俣町では放射能の除染作業が進められている。が、国の指定により汚染された土壌などは3年間、福島県内で仮置き場をつくり保管・管理しなければいけない。そのため、この川俣町でも畑などがあった場所に黒いビニール性の袋が数えきれないほど積まれた場所がいくつもある。
そんな川俣町に6月8日、著者達学生は「学生による被災地支援の為の市民メディアプロジェクト」の一環で川俣町山木屋地区を訪れた。同地区で和太鼓を通して故郷への想いを伝承しながら活動している「山木屋太鼓」の取材を行った。