遠藤さんは山木屋太鼓の作曲をする際に、この山木屋地区の自然や人、情景を思い浮かべながら作曲するという。山木屋太鼓を通じて、山木屋地区について考えるきっかけを、聴く人たちに与えている。
「一度でいいから、この被災地の現状をみてほしい」――最後に遠藤さんはこう語った。著者自身も今回被災地を観光以外で訪れるのは、初めて。遠藤さんのおっしゃた言葉がそのまま身にしみた。
今回の取材を通して、原発事故により苦しい生活を強いられているにも関わらず、その地域の人がその地域を元気づけようとしていることがわかった。
私を含め直接被害を受けていない地域に住んでいる人は何かを介してでも、一度被災地のことについて考える機会を持つ必要性を感じた。この記事や、私達が行っている活動がそのきっかけになれればと思う。
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