その取り組みの名称は、ごみゼロナビゲーション(以下ごみゼロ)で、主催団体は、NPO法人iPledge(アイプレッジ、東京・渋谷)だ。同活動は、1994年から始まり、今では日本最大級の野外音楽フェス「フジロックフェスティバル」や「サマーソニック大阪」など年間で20本以上の国内の有名イベントで行われている。

もともと、同団体はごみを拾う活動をしていたが、それだけでは問題は改善しないと気付いた。ボランティアだけが動いても限界があり、フェス参加者の意識を変えて、参加型のイベントにすることが必要だと考えた。この考えから、コミュニケーションで、ごみ分別を促す仕組みが生まれた。

アイプレッジでは毎年、一年を通して、ごみゼロのコアスタッフとして活動できる大学生を40人ほど募集する。イベント当日は、彼・彼女らが中心となり、当日に集まったボランティアをコーディネートする仕組みだ。

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