環境省は9月20日から26日まで、動物への理解と関心を深める「動物愛護週間」を実施している。年に約18万頭の犬猫が自治体の保健所や動物愛護センターに引き取られ、そのうちの13万頭が殺処分されている。殺処分の件数は年々減ってはいるが、化粧品の動物実験などで、多くの小動物が犠牲になっている。
EUやイスラエル、インドなどでは、化粧品の動物実験は法律で「禁止」し、代替法による試験を推奨する方向に進むなか、厚生労働省は「医薬部外品」を対象にした動物実験を求めるガイドラインの策定に動いている。
その背景は、医薬部外品認証を受けた化粧品を使用した消費者の肌に白斑ができたり、小麦アレルギーを引き起こすなどの問題が相次いで起きているからだ。
「医薬部外品」とは、「化粧品」と「医薬品」の中間に位置し、日本国内では「肌荒れ・荒れ性」、「美白」、「にきびを防ぐ」などの効果・効能に有効な成分が配合されている。各化粧品メーカーは「化粧品」ではなく、「医薬部外品」として商品を申請・発売している。
■エシカルな国内メーカーの動き