福島県は2040年までに、100%自然エネルギーを導入することを目標に掲げている。えすぺりは、県の方向性に合わせ、三春町でも、同太陽光パネルの設置事例を作ろうと動いた。。
太陽光パネルを設置するのは、野菜の直売所「えすぺり」だ。えすぺりは2013年に創業し、野菜とパンの直売所として地域の人々に愛されている。有機栽培や自然エネルギーに関心の高い人が集まって意見を交換する「夢会議」も、毎月えすぺりで開催されている。太陽光パネル設置の計画もこの会議から生まれた。
同直売所を運営する大河原伸さんと多津子さん夫妻は、約30年前から福島県田村市で有機農業に取り組む。自分たちの農作物などの放射線量を測定し、数値を公表しながら販売する「壱から屋」を、福島第一原発事故後に起業している。
グリーンピースジャパンは、2011年に田村市で実施した土壌調査で大河原夫妻と出会った。以降、同団体と大河原夫妻は、土壌のサンプリングや聞き取り調査などを通して関係を深め、今回の協働にいたった。
大河原夫妻は、自然エネルギーの勉強会や、人形劇で太陽光発電の面白さを伝えるなど、自然エネルギー普及活動にも取り組む。
グリーンピースジャパン・広報の林恵美さんは、「福島で自然エネに興味を持っている人はいても、具体的な設置への手続きなど不安に思っている人も多い。実例となることで、背中を押したい」と話す。
23日に始まったクラウドファンディングでは、設置費用の約3分の1にあたる120万円を調達予定。10月23日から11月24日までの1か月間「MotionGallery」で支援を募る。口コミでプロジェクト拡大を手伝う「0円サポーター」も同時に募集中だ。
◆福島県三春町からお日さまエネルギーの暮らしを広めたい!
https://motion-gallery.net/projects/solarise-fukushima