CG提供: 九州大学洋上浮体風力発電研究会

九州大学応用力学研究所が福岡市と共同で、博多湾での洋上風力発電の実証実験を今年の秋より開始する。

今回、洋上風力発電では初となる、「風レンズ風車」が使われる。風車翼の外側にリング状の集風体を取り付けることにより、効率よく風を集めることが可能で、弱い風でも安定した出力を得られるとして注目を集めている。実験では1年ほどかけて、風や波による影響、また塩害への耐久性がテストされる。研究所では今後5年以内で実用化を目指す。

九州大学応用技術研究所の大屋裕二教授は「20年、30年先の地球を考えて正しいエネルギー政策をとっていかなくては」と話しており、将来的には10基以上の風車を浮かべる構想を実現していきたい、としている。(オルタナS特派員 塩野健介)