ケニアの現地民間水事業会社でインターン中の、筒井智之さん(早稲田大学5年)、栫井啓太郎さん(滋賀大学4年)は、クラウドファンディング「READYFOR」に挑戦中だ。二人は、ケニアで水道管がない地域に水道管延長パイプの建設とウォーターキオスク(水を量り売りする施設)を建設するための費用を集めている。この企画についての思いを寄稿してもらった。

本プロジェクトでは、水道管の延長パイプの建設とウォーターキオスク(水を量り売りする施設)を建設します。

今回のプロジェクトエリアのケニアのコランドという村は、キスムブシアロードを境にして北部と南部に分けることができます。ただ、北部と南部に分かれているだけではありません。北部にはキスムブシアロードを沿うようにして政府が作った水道管が引かれています。しかし、南部にはなんと水道管自体が存在しません。

水汲みをする子どもたち

濁った水を水汲みをする子どもたち

そのため南部に住んでいる彼らは北部の水道のある家まで買いに行き、南部の奥にすんでいる人たちは北部まで水を買いに行くことが難しいため、近くの川や雨水を飲み水や生活用水に利用しています。もしくは、水を運んでくる商人から水道の値段の約20倍で水を購入しています。

そこで私たちは北部から南部に水道管を延長し、だれでも簡単に安く水が手に入るウォーターキオスク(水を量り売りする施設)を建設することにしました。

これによって南部の人たちが、安全な水にアクセスできる環境作りが進み、水を運ぶための時間の節約にもなります。

そして、将来的には、新しく引いた水道管から各家庭もしくはグループに水道を引く予定です。現在、人々は5KSh(ケニアシリング)/20Lで安全な水を購入していますが、もし水道を引けるようになれば1KSh/20Lしかかかりません。つまり、20Lあたり4KShの節約につながります。

今回のプロジェクトで延長した水道管から各家庭に水道を引く事が出来るのです。

このプロジェクトが成功すれば、南部に住む人たちが安全な水にアクセスできる環境を整えることができ、物理的に水道を家庭に引ける環境を提供できます。

現地の人と話すたびに、子どものためにも安全な水を飲める環境をつくりたいという意思は強くなる

現地の人と話すたびに、子どものためにも安全な水を飲める環境をつくりたいという意思は強くなる

このウォーターキオスクは私たちの会社が水を販売した利益をもとに維持管理をしていき、持続的に水道を普及させていくことができます。※1KSh=約1.2円

そこで今回、北部から南部への延長パイプの建設費用とウォーターキオスクの建設費用です。資金調達のため現在クラウドファンディングに挑戦中です。

一口2000円から支援を受け付けており、世界有数の紅茶生産国のケニアのティーや東アフリカの多くで使われている万能生活綿布“カンガ”などのリターンを得る事が出来ます。本プロジェクトは11月28日23時〆切であり、目標金額120万円を目指しています。

「水道のない家に住む学生2人がルオ族の村に水道を届けます。」プロジェクトはこちら

[showwhatsnew]