アクセンチュアはこのほど、横浜市立飯島小学校でロボットプログラミング授業を行った。ロボットプログラミングの授業を、公立小学校において、標準授業時間内の公式カリキュラムとして実施したのは、全国でも珍しい試み。同社は今月上旬に横浜市と協定を結び、科学・技術・工学・数学(STEM)分野での人材強化に取り組んでいる。(オルタナS副編集長=池田 真隆)
講師はアクセンチュアの工藤 卓哉さん(Data Science Center of Excellence兼アクセンチュア アナリティクス日本統括 マネジング・ディレクター)。授業は小学5年生の4クラスが対象で、12月8・10・11・17・18日の5日間にわたって行われた。
複数のチームに分かれ、アクセンチュア社員や学生ボランティアがファシリテーターとなって、各班に入った。生徒たちはロボットキットを使用し、ロボットを組み立てた。その後、プログラミングによってロボットが実際どのように動くかを学んだ。
工藤さんは、「間違うことから学んで欲しい。失敗しても繰り返し試す姿勢を持って欲しい」と子どもたちに語った。工藤さんは、米国で教育を受け、現在も同国で暮らしている。プログラミング能力だけではなく、コミュニケーション力や課題解決力が求められるこのような授業は、米国の小学校ではすでに広く行われているため、「みんなもできる」と生徒たちを励ましていた。
この取り組みは、プログラミングに関するスキルや知識だけではなく、それらを軸にイノベーションを創出できる人材を日本から輩出していくことを目指して行われるもの。アクセンチュアでは今月2日に横浜市と「オープンイノベーションの取組に関する包括連携協定」を締結しており、STEM(科学・技術・工学・数学)人材の育成はアクセンチュアと横浜市が共同で取り組む事業の一つとして位置づけられている。
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