一般社団法人国際平和映像祭は4月21日、ドキュメンタリー映画「それでも僕は帰るーシリア 若者たちが求め続けたふるさとー」の上映会を横浜・関内で開く。この上映会は、9月21日に開催される国際平和映像祭の関連イベント。上映後、シリアへ青年海外協力隊員として行った中野貴行さんらをゲストに迎えたトークセッションも行う。(オルタナS編集部)

映画「それでも僕は帰る ~シリア 若者たちが求め続けたふるさと~」

映画「それでも僕は帰る ~シリア 若者たちが求め続けたふるさと~」

「それでも僕は帰る ~シリア 若者たちが求め続けたふるさと~」は2011年のアラブで起きた民主化運動を収めたドキュメンタリー。監督はシリア人のタラール・デルキ氏。タラール氏は、2011年の夏から反体制派の拠点のひとつであるホムスで活動する二人の青年を追いかけた。一人は、サッカーのユース代表チームのゴールキーバーとして活躍したバセット。彼のカリスマ性は若者を引きつけ、民主化運動のリーダーとなった。

その友人のオサマは、デモを撮影し、インターネットで公開することで民主化運動を広げようとした。二人は同志として非暴力の抵抗運動を先導し、抵抗運動の波はシリア全土へと広がっていった。事態が一変したのは2012年2月。政府軍の容赦ない攻撃によって、ホムスで170人もの市民が殺された。政府側との対話は不可能と悟ったバセットたちは、これを機に武装闘争へと転換していく。

政府軍の攻撃が継続する中、脱出できなかった一部の市民とバセットたちは包囲されてしまう。迫撃砲を撃ち込まれ、廃墟と化していくホムスの町。バセットたち武装グループは、今も政府軍に包囲されたホムスで戦っている。

「それでも僕は帰る ~シリア 若者たちが求め続けたふるさと~」の予告↓

上映後のトークショーでは、元シリア青年海外協力隊員の中野貴行さんをゲストに迎える。中野さんは、大学在学中にトルコ、シリア、レバノン、ヨルダン、エジプトを陸路で旅する。卒業後、貿易会社、フィリピン支援NGOインターンを経て、2008年から青年海外協力隊としてシリアへ。2010年に帰国後、講演、通訳、イベント企画、代理店業などを営む。2015年7月からは、期限を決めずに世界半周の旅へ。シリア難民の住むヨルダン、トルコ、イラク、ドイツ、スウェーデンなどを訪問し、2016年3月に帰国した。

国際平和映像祭(UNITED FOR PEACE FILM FESTIVAL, UFPFF)は平和をテーマにした若者向けの映像祭。2011年から毎年、国連が定めた国際平和の日である9月21日に合わせて開催している。同映画祭では、一般から募集した5分以内の映像で競い合う。エントリー期間は4月21日から7月21日。

『それでも僕は帰る』上映会:国際平和映像祭プレ企画
【日時】4月21日(木)19:00~(18時開場)
(上映会の前後に、ゲストによるトークあり)
【場所】さくらWORKS<関内> 横浜市中区相生町3-61 泰生ビル2階
【料金】1,000円(学生:500円)
主催:一般社団法人国際平和映像祭
共催:Yokohama Future Labo、横浜コミュニティーデザイン・ラボ
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