学生団体LGBT Youth Japanは今年3月、ニューヨークへのスタディツアーを行った。ツアーでは、LGBT支援を行う先進企業や団体を訪れた。今回は、アスリートにアライシップを育成するAthlete Ally(アスリートアライ)を訪ねた。アライとは、LGBT当事者ではないが、セクシュアルマイノリティーを理解して、支援する人たちを指す。

Athlete Allyは「アンバサダー」と呼ばれるアライ精神を広げる活動を行う。80以上の高校や大学などを訪問し、ワークショップアライトレーニングなどを行っている。プロスポーツ選手がアライを表明することで、アライの増加を図っている。ホモフォビア・トランスフォビアをなくし、スポーツの場でのアライシップを育成することを目指している。

imageAthlete Allyの担当者からお話を聞き、こちらからは日本におけるスポーツとLGBTの問題についてプレゼンテーションをした。初めは、Athlete Allyのメンバーであり、レスラーのハドソンさんが、LGBTの権利の平等を表すマークのステッカー(右の画像)を、頭を保護する防具に貼って試合に出場したことがきっかけだったそう。2,000通ほどのメールがきたものの、反対する内容のものは少しで、ほとんどはポジティブな内容のものだったという。


伺う前は、筆者がスポーツが苦手なこともあってか、あまりピンと来ていなかったが、高校や大学への訪問も行っていると知り、自分も学校への講演活動を行っているので、そこで有名なアスリートの方々が訪問に来たら、どれだけ勇気づけられることだろうかと思った。

マイノリティの活動を成功させるための要因について話し合った

マイノリティの活動を成功させるための要因について話し合った

話すことで多くのヒントを得た。マイノリティの活動で、成功した要因は、マジョリティの支えがあったことだと話してもらった。自分たちの考えを押し付けるだけではなく、どう伝えれば理解してもらえるのか(相手の立場に立つ、など)を考えることなどを教えてくれた。アライの活動だからこそのヒントを沢山教えてもらい、今後の活動に生かしていきたいと思った。(学生団体LGBT Youth Japan公式ブログから抜粋、一部編集)

【「LGBTスタディーツアー in New York 2016 報告会」】
とき:2016年5月5日(木)13:30 – 16:00(開場13:00)
ところ:エムワイ貸会議室 高田馬場 東京都新宿区高田馬場1-29-9 TDビル3F(受付4F)Room C
参加費:500円(会場費・資料代)
言語:日本語
定員:80人
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