武蔵大学松本ゼミ支局では2、3年生が中心となり、いくつかのグループに別れてそれぞれが全国各地をまわり、取材活動を行っている。その活動の一環で筆者のグループでは5月、熱海で開催された「TAKATA-FESTA 2016」というイベントに参加した。東日本大震災から5年が過ぎたが、熱海で「絶対に生きる」を合言葉に活動を続けている人たちに出会った。(武蔵大学松本ゼミ支局=大山 広太郎・武蔵大学社会学部メディア社会学科2年)
2011年3月に東北地方で発生した東日本大震災によって物的・人的共に甚大な被害を経験した岩手県陸前高田市。 多くの悲しみを抱えた街は、震災から5年が過ぎ、支援の数は減っている。
「TAKATA-FESTA」というイベントは、甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市に、音楽を通じて癒しと安らぎの時間を与えたいという理念のもと2013年から行われている。音楽と防災を組み合わせた復興支援イベントだ。
いまでこそ、このイベントは多くの人から認知されているが、始めた当初は苦労が多かったと明かすのは、実行委員長の茶田勉さん。イベント運営費を募るため、協賛金を集めたが、「0から集めなければいけなかったので大変だった」。
茶田さんは災害への備えとして、「最低でも3日分の食料はそろえておくように」と言う。地震国である日本は、いつ災害が起こるか分からない。だからこそ、自分の身は自分で守れるようにしておくことが大切だと強調した。
筆者をはじめ、ほとんどの人たちが今回の熱海取材が初めての取材経験だったので最初は勝手が分からず、苦労することが多かった。しかし、2日目にもなるとだいぶ慣れてきてインタビューでも予定していたことより多くのことを聞くことが出来てとてもやりがいを感じた。
私自身、今回の取材を通して感じたことは、やはり実際に被災されてしまった方達の声を聞くことの重要性だった。インタビューを通して、調べているだけではわからなかったこともたくさん見えてきたので、そのうち東北にも足を運んで実際に自分の目でも確認してみたいと思った。この2日間の活動はとても新鮮で充実したものだった。
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