NPO法人YouthCreate(ユースクリエイト)代表の原田謙介さんは、NPO大学で「18歳選挙時代における若者の政治参画」というテーマの講義を行った。2016年は18歳選挙権が導入され、初めての国政選挙が行われた年である。同団体はこの結果をどう見たのか。

先の選挙での投票率は18歳が51.17%、19歳が39.66%だった。初めての18歳選挙だったので、様々なメディアで盛んに取り上げられ、議論も活発に行われた。2~30代の投票率を上回る結果になるなど、効果を上げているようにも見える。

この投票率を今後さらに上げていくために、YouthCreateは次の3つのことを軸に行動する。

①子ども・若者と政治が接する場を増やす
②子ども・若者が政治への知識を高める場を作る
③若者の政治「参画」をすすめる

原田氏はただ「選挙に行こう」と言っただけでは、人は動かないと言い切る自分の興味のあることから浮かんだ疑問などが、政治につながる環境づくりをしていくことが大切だという。

政治の「自分事化」を繰り返していくことで、身近な内容から俯瞰的な視点を持ったものまで考えられるようになる。政治は学ぶものではなく「関わるもの」なのだ。

こうした意識の変化の積み重なりが、社会の変化を起こし、主体的な政治参画を実現するのではないだろうか。小さな政治参加の積み重ねが政治に双方向性をもたらすはずだ。

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執筆者:岡野俊甫(早稲田大学人間科学部2年)
はじめまして、早稲田大学人間科学部2年の岡野俊甫です。生まれは東京ですが、幼稚園から大学までずっと埼玉育ちです。大学では学園祭実行委員会に所属しています。学習環境デザインに興味をもっており、最近はワークショップの勉強に力を入れています。NPO大学を自分の考え方を捉え直したりするきっかけにしたいと考えています。よろしくお願いします。

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