NPO大学で、NPO法人3keys(スリーキーズ、東京・新宿)代表の森山誉恵さんから講義を受けた。同団体は、虐待を受けた子どもらを保護する児童養護施設で学習支援や、頼れる大人が身近にいない子どもたちの悩み相談を行っている。子ども目線で子どもを支えていることが特徴だ。(小股 裕美)
同団体の主力事業は、施設での学習支援だが、今年に入り、10代向けの相談サイトも始めた。この事業は、子どもの権利保障推進事業の一環として行っている。
同サイトの名称は、Mex(ミークス)。妊娠やDVなど子どもの困りごと別に適切な相談窓口や支援団体を紹介してくれる間接支援のサイトだ。デザイン、そして相談内容に応じたカテゴリーを工夫しており、文字にふりがなをつけられる機能も設けている。大人には気がつきにくい10代の子どもでも利用しやすい。
お話をうかがい、印象に残ったのは、子ども目線に合わせた活動を行っていること。人間関係も希薄化し、虐待などの問題が見えにくい現代社会。子どもの目線に合わせ、寄り添う行動が子どもたちに対してできる私たち大人の第一歩になるのではないかと感じた。
執筆者:小股裕美
社会人。大学時代からNPOやソーシャルビジネスに興味がありました。今は福祉関係の仕事に勤めていますが、NPO大学を通して新たな分野について学び視野を広げて、新しいことにも挑戦いきたいと考えています。よろしくお願いします。