オルタナSは2011年3月に、「300万人のエシカルスチューデントをつくる」という大きな目標を掲げてスタートしました。記事を読むだけでなく、若者が発信者になることで、社会問題と若者をつなげてきました。このたび、この目標を達成するために、日本財団CANPANプロジェクトさんと一緒に「NPO大学」を始めました。
NPO大学では毎月1回、ゲストに若手NPO代表を招き、受講生に話をしてもらいます。受講生はその話を聞くと、各自自由な視点で記事を書きます。記事の反響を調べ、どのような切り口で書いた記事が最も読まれたのか調べます。「社会問題の発信マニュアル」を作成しながら、エシカルスチューデントをつくっていきます。
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第4回のゲストは、エシカル協会代表理事の末吉里花さんです。テーマは、「エシカルの新潮流」。ここでは、末吉さんの講義レポートと、受講生たちの記事を掲載しています。読み比べて、お楽しみください。第1回(「LGBTから見るダイバーシティ&インクルージョン」)はこちら、第2回(「若者と政治参画」)はこちら第3回(「子どもの貧困と児童虐待」)はこちら
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【講義レポート】エシカル協会代表理事・末吉里花さん「エシカルの新潮流」
「エシカル」という言葉を最近、聞くことが増えていますね。そんなエシカルについて啓蒙活動を行う一般社団法人エシカル協会を立ち上げ、活動を行う末吉里花さんが、潮流を話しました。
「すべてをエシカルにすることは難しい。興味のある分野からまずは取り組んでみること」――。エシカル消費の始め方について、一般社団法人エシカル協会代表理事の末吉里花さんはそう話す。末吉さんがエシカル消費を始めた分野は「ファッション」。ファッションを買う基準をエシカルに変えると、他の商品を選ぶ基準も変わってきたという。(佐藤 理恵)
「人、社会、地球環境、地域に思いやりのあるお金の使い方や生き方」――。一般社団法人エシカル協会代表理事の末吉里花さんはエシカルについて、こう説いた。ファストファッションは低価格な価格で手軽に購入でき、ファッションの楽しみ方の一つとされている。しかし、生産はアジアやアフリカなどの発展途上国で行っており、過酷な児童労働など人権が尊重されていない問題がある。(佐々木 桜)
まだ聞きなれない「エシカル」とは、何なのだろうか。それは、社会全体で「より良く」を目指す生き方や価値観のことである。一般社団法人エシカル協会代表の末吉里花さんの話を聞いて、感じたことをまとめた。(向井 里花)
「Tシャツ1枚作るのに水が2,000L必要」――。これは、NPO大学で、一般社団法人エシカル協会代表の末吉里花さんから教えてもらったことだ。ファストファッションなどの流行で、私たちは手軽にファッションを楽しむことができるようになった。だが、生産の過程では「環境」「貧困」「人権」などの大きな問題が潜んでいることを知った。(小股 裕美)
一般社団法人エシカル協会代表理事の末吉里花さんは11月8日、第5回NPO大学に登壇した。エシカルの最前線で活動している彼女の講義テーマは「エシカルファッションの潮流」。「一瞬の出会いで、心の矢印が180度変わった」という自身の原体験を話してくれた。(小泉 晴香)
一般社団法人エシカル協会代表理事の末吉里花さんは11月8日、「エシカル消費」をテーマにセミナーを開いた。「消費者の選択が環境破壊へとつながる」「日本人は平均1年間に10kgの服を買い、9kgを捨てている」など、渾身のメッセージを届けた。(五十嵐 有沙)
一般社団法人エシカル協会(東京・品川)は商品の背景にあるストーリーを伝える活動を行う。消費者が安さだけで商品を購入するようになると、末端の生産者にしわ寄せがいく。同協会は、エシカル消費がこうした不平等、不公正を是正する一つの手段になりえると考える。(高山 壮)
一般社団法人エシカル協会(東京・品川)代表理事の末吉里花さんは、「好きなことで世界を変える」ことを体現している一人だ。エシカル関連のイベントには引っ張りだこの彼女だが、エシカルを意識し始めたのは、ミステリーハンターとしてタンザニアのキリマンジャロに登頂した2004年のこと。それまでは自分さえ良ければいいと考えて生きていた末吉さんが、エシカルな暮らしをするようになった理由とは。(葛原 南美)
「エシカル」という言葉をご存知だろうか。日本語で「倫理的な」を意味するこの言葉は、環境や人などあらゆるものに配慮したライフスタイルを指す。この概念を社会に広めるべく活動をしている人が末吉里花さんだ。NPO大学第5回目の講義はそんな彼女をゲストにお呼びし、お話を伺った。(八木橋 朋広)