3月8・9日に開かれるCSRとブランディングの統合を考える「サステナブル・ブランド国際会議2017東京」では、ダイバーシティ・SDGs(持続可能な開発目標)・ミレニアルなどをテーマに2日間で40のセッションが行われる。テーマごとに異なる切り口で、持続可能性と収益の二兎を追う経営を考える。サステナブル・ブランドを目指す企業担当者必見のイベントだ。(オルタナS副編集長=池田 真隆)
■小池都知事で幕開け
同会議の開幕を飾るのは、小池百合子東京都知事。「サステナブル東京」と題して、登壇する。その他、三菱総合研究所・小宮山宏理事長やネスレ日本・高岡浩三代表取締役社長兼CEOら社会的経営を推進してきた経営者が講演する。
海外からは、IBMのコーポレート・シティズンシップ&コーポレート・アフェアーズでのバイスプレジデントであるスタンリー・リトウ氏が21世紀型の企業市民活動のあり方について、テラサイクルのトム・ザッキーCEOはリサイクルで消費者の購買意欲を促進するブランディングについて話す。
パネルディスカッションでは、フェアトレード・自然エネルギー・NPOなど、多様な分野でサステナブル・ブランドを目指すための条件を話し合う。
■ダイバーシティは企業価値に直結
近年注目されている働き方について考えるセッションは、8日17時30分から。セッションのテーマは、「ダイバーシティとワークライフバランス(WLB)は未来をどう切り拓くのか」。
パネリストは、リクルートホールディングスの伊藤綾・ソーシャルエンタープライズ推進室室長とビー・エム・ダブリューの中山佳音・BMW i マーケティング・マネジャーらが登壇。ファシリテーターは、グロウス・カンパニー・プラスの山岡仁美代表取締役が務める。
山岡氏は、「ダイバーシティもWLBもサステナブルには必須条件で受け入れないと企業価値が下がっていく」と言い切る。当日は、各社の取り組み・戦略・ビジョンに加えて、ダイバーシティとWLBがどのように未来を切り拓いていくと考えているのか具体的な議論をしたいと話す。
■東京で12カ国目
国連が採択した地球規模の課題を解決する行動計画であるSDGs(持続可能な開発目標)についてのセッションもある。8日13時30分からで、企業はSDGsをどのように本業に生かすのか話し合う。
パネリストは、デロイト トーマツ コンサルティングの田瀬和夫・Office of CSR and SDGs Initiatives Director、富士ゼロックスの吉江則子・CSR部部長、伊藤園・笹谷秀光常務執行役員/CSR推進部長を迎える。ファシリテーターは、レスポンスアビリティの足立直樹代表取締役が務める。
足立氏は、「一般論も企業の事例紹介も極力省き、SDGsがいかに企業価値に結び付くのかを中心に議論していく」と話す。
サステナブル・ブランド国際会議は、「アクティベイティング・パーパス(存在意義を揺り動かせ)」をコンセプトに世界各国で開かれてきた。発祥は米サンフランシスコで、東京で12カ国目となる。
同会議の創設者であるコーアン・スカジニア氏も来日し、森摂・オルタナ編集長とアクティベイティング・パーパスをテーマに登壇する。
定員は1000人。CSR・サステナブル・NPO・ミレニアル世代・ブランディングなどに関心のある、企業のCSR(企業の社会対応力)部門をはじめ、経営層、ブランド戦略部門、マーケティング部門、人事管理部門、サプライチェーン・調達部門などのマネジメント及び担当者、NGO/NPO関係者が対象。
1dayPassは35000円(学生10500円/NPO21000円)、2日間通しは、50000円、(学生15000円/NPO30000円)。場所は、東京ミッドタウンホール(東京・港)で。同会議の主催は、博展と米サステナブル・ライフ・メディア社。
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