うつ病、統合失調症、アルコール依存症。親がこれらの精神障がいを抱えた時、状況を把握できていない子どもたちは不安を抱き、その悩みを一人で抱え込んでしまうことがあります。子どもたちが孤立してしまう背景には、精神障がいへの社会の理解やサポートが足りていないことがあります。心の病気や不調を持つ家族を「絵」を通してサポートするNPOを紹介します。(JAMMIN=山本 めぐみ)
家の中のことは誰にも言えない――。心の病気や不調など、様々な事情を抱えていたら、その家族や子どもたちは孤立しやすい。
■「君は、1人じゃない」
状況を把握できていない子どもたちは「何が起きているのかわからない」、「自分は嫌われてしまったのかもしれない」といった不安を抱いたり、家庭内で起きている問題を誰にも相談することができず、1人で抱え込んだりすることもあります。
こういった子どもたちを応援したいと絵本や冊子を通じてサポートをしているのが、NPO法人ぷるすあるは(さいたま市)。
「プルスアルハ」というユニット名で絵本や冊子の制作活動をする精神科医の北野陽子さんと看護師の細尾ちあきさんは、家族のこころの病気や子どもの気持ちをテーマにした絵本をこれまでに7冊出版しました。
「決して軽くはないテーマだが、絵を通じて『君は1人じゃない』というメッセージを伝えて、安心と希望を届けたい」。そう話すのは、絵とお話を担当するちあきさん。どの絵本も、前半は子どもの視点の物語、後半は詳しい解説で構成されています。
◼︎子どものこころの扉を開く「きっかけ」に
親の不調や家庭内の問題を、誰にも話せず抱え込んでしまう子どもたち。絵本や冊子があれば、病気のことや家庭内で起きていることを理解し、どう対処するか、子どもなりに工夫ができます。
「精神障がいを抱える当事者を持つ家族が、病気について話し合うきっかけとしても使ってほしい」とちあきさんは話します。
京都発のチャリティー専門ファッションブランドJAMMIN(ジャミン)は、5月15日より1週間限定でぷるすあるはとのコラボTシャツを販売します。
Tシャツ1枚につき700円がぷるすあるはへ、寄付されます。、新たな冊子「家族がこころの不調などをかかえた子どものための『じぶんち冒険ガイド』(仮)」の制作費用や、当事者の方たちへ100冊届けるための費用となります。
今回のデザインは、特別にイラストをちあきさんが担当しました。「冒険」をテーマに、様々な事情を抱えた家庭で育つ子どもたちが知恵を絞って頑張る工夫をしている姿を力強く表現しています。
チャリティーアイテムの販売は5月15日から5月21日までの1週間。JAMMINのキャンペーンページでは、詳しいインタビューを掲載中です。ぜひ、チェックしてみてくださいね。
親や家族がこころの病気や不調を抱えた子どもたちに、絵本や冊子を通じて「1人じゃないよ」を伝える〜NPO法人ぷるすあるは|JAMMIN(ジャミン)
【JAMMIN】
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