日本財団は9月9日、「障害者芸術支援フォーラム~アートの多様性について考える~」を開く。同フォーラムでは、障がい者の文化芸術領域の発展を目指して、アート・福祉などさまざまな立場から話し合う。アウトサイダー・アートを「障がい者アート」として受け入れている社会へ一石を投じる。(オルタナS編集部)

複数の識者が議論を交わす

本来のアウトサイダー・アートの定義は、「大学やアートスクールなどで美術教育を受けていないこと」とされているが、日本では「障がい者アート」と混同されている。その背景には、福祉施設で障がいがある人が絵を描く療育が行われてきたことがある。2020年を目前に、障がい者アート展が増えることが予測されるなかで、「良い作品は良い」と称賛するアートの本質を歪めることなく健全な発展を促すために、同フォーラムは企画される。

日本財団ソーシャルイノベーション本部 国内事業開発チーム チームリーダーの竹村利道氏は、「障がい者だから、障がい者なのに、といった枕詞がなくなり、アートとして見るようになってほしい」と話す。

当日の模様はフェイスブックライブでも配信する。

【障害者芸術支援フォーラム ~アートの多様性について考える~】 
日時:2017年9月9日(土)13:15〜17:30 ※交流会18:00〜20:00
会場:六本木ヒルズ ハリウッドプラザ ハリウッドホール
東京都港区六本木6-4-1 六本木ヒルズハリウッドプラザ5F
参加無料 定員500名 ※交流会/会費制(ひとり1,000円)
お申し込み(8月31日まで):https://goo.gl/forms/m3rVPOaPSnYkShvY2
※フォーラム参加の申し込み受付を8月31日(木)まで延長します。
主催:日本財団
制作:一般財団法人日本財団DIVERSITY IN THE ARTS
共催:障害者芸術支援フォーラム実行委員会
協力:学校法人メイ・ウシヤマ学園・ハリウッド大学院大学・ハリウッド美容専門学校/ハリウッド化粧品
社会福祉法人素王会アトリエ インカーブ/一般社団法人 Get in touch/国際障害者交流センター(ビッグ・アイ)/
株式会社NHKグローバルメディアサービス/株式会社しごと総合研究所/ホッピービバレッジ株式会社
後援:厚生労働省/東京都

*当日のコンテンツ一覧
【ビデオメッセージ】
・村木厚子(津田塾大学客員教授)
【基調講演 「障害者芸術支援とアール・ブリュット」】
・服部正(甲南大学文学部 准教授)
【海外からのメッセージ】
・EDWARD M. GÓMEZ(RAW VISION主任編集者)
【シンポジウム1「日本のアール・ブリュットとは?」】
シンポジスト:
・服部正(甲南大学文学部 准教授)
・山下完和(社会福祉法人やまなみ会やまなみ工房 施設長)
・今中博之(社会福祉法人素王会 理事長・アトリエインカーブ クリエイティブディレクター)
【シンポジウム2「障害者の多様なアート活動の展開を考える」】
シンポジスト:
・櫛野展正(アウトサイダー・キュレーター)
・斎藤誠一(社会福祉法人グロー(GLOW)法人本部企画事業部文化芸術推進課(事業担当))
・杉本志乃(株式会社FOSTER 代表)
・田口ランディ(作家)
・鈴木京子(ビッグ・アイ アーツ・エグゼクティブ プロデューサー)
モデレーター:
・中津川浩章(美術家・アートディレクター)
コーディネーター:
・東ちづる(女優・一般社団法人 Get in touch代表)
グラフィックファシリテーション:
・山田夏子(株式会社しごと総合研究所)

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