高橋望さん(28)は東京のテレビ局で仕事をしていたが、現在は実家の岩手に戻り、家業である農業をしている。 「祖父が病気により先が長くないと知らせを受けて、地元の岩手に戻ってきた。そのとき、家業のぶどうと桃を守りたいと思った。その後、岩手県の農業公社が行っている新規就農者向けの研修制度を利用して、地元の農家で研修を1年間受けた」と、穏やかな目をして振り返った。



研修中は、ぶどうの育成に必要な年間作業を学んだ。

 「研修をして、どれだけ今まで体を甘やかしてきたか痛感した。農業するには、まず体力。それからは不摂生せず規則正しい生活になった。また、自分の技術がいいから作物が採れるというのは人間の思い上がりで、自然の力がそうしてくれたという謙虚な気持ちを持つようになった。そんな自然への向き合い方も農家さんは教えてくれた。今は、そこで学んだことに勉強と実践で肉付けをしているところです」。

研修を経て、現在高橋さんは祖母や母とともに家業に努めている。(オルタナS新潟特派員 坂下可奈子)


◆この地域のおすすめポイント
1.技術ではなく、思考や姿勢も学べる
2.研修中は月に14〜15万円のお給料が支払われる

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高橋さんのブログ
http://ameblo.jp/dragonfly-farm/
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