宮城県気仙沼に本拠地を置くNPO法人底上げは2020年2月から大学生を対象として合宿型プログラム「SOKOAGE CAMP」を開く。5泊6日で自問自答を繰り返し、自身を見つめなおす。過去に17回開催され150名の大学生が参加してきた。SOKOAGE CAMPの魅力について、過去の参加者に寄稿してもらった。

SOKOAGE CAMPでは寝食をともにしたメンバーで対話を繰り返す

【大学生募集中】SOKOAGE CAMP参加者大募集!

私は、仙台にある大学の2年生だ。普通に高校生を卒業し、それなりの大学に入学し、それなりの大学生活を送ってきた。

そんな私が参加したSOKOAGE CAMPそして、参加した中で深く関わりたいと思うようになり、インターンとして関わって見えてきたSOKOAGE CAMPの本質について紹介したいと思う。

SOKOAGE CAMPに来てほしい人は、ずばり、「私は大丈夫だから」と言い続けて大丈夫じゃなくなった心を持つ人だ。

このプログラムでは、5泊6日をかけて気仙沼で対話を中心にした活動を行う。具体的には、過去の人生を丁寧に振り返るワーク、自分の現状を体系的に捉えるワーク、気仙沼の被災者から話を聞く時間、海辺で語りあうダイアログ、1日を振り返るジャーナリングなど、参加者の雰囲気に合わせてプログラムは構成されている。

5泊6日はあっという間に過ぎていき、終わる頃には、始まるときには気づかなかった自分の感情や思いに気づいているはずだ。

底上げのスタッフと、SOKOAGE CAMPに参加した経験のある大学生インターンが、参加者の活動をサポートする。ワークの内容のみならず、合宿期間中の食事などの生活面からも、温かいサポートを行っている。

SOKOAGE CAMP

自分は何を求めているのだろう、自分がなりたい姿は何なのだろう。
何が引っかかっているのだろう。

日々の生活をこなしていく毎日。この毎日が、一体どこに向かっているのか不安になってくるのは、大学生くらいの世代なのかもしれない。

立ち止まって考えたい、そう思っても日常は待ってくれない。その場しのぎの「とりあえず」は、積み重なって大きな違和感となってしまうはずだ。

毎日を、大切に生きていますか。

顔の見えるだれかが作ったあたたかいごはんを、みんなで食べていますか。
おはよう、いただきます、ありがとう、いってきます、ただいま、ごちそうさま、おやすみ
そんな、心がちょびっと温かくなるやりとりのある暮らしをしていますか。

自分の思いを、否定される、無視される、無かったことにされる、そんな恐れを抱かずに聞いてもらったりしていますか。自分の本当の気持ちを、ゆっくり言葉にする時間が持てていますか。

SOKOAGE CAMPには、そんな時間がある。誰にも急かされることなく、否定されることもなく、取り繕った自分を作り出す必要なく、素直な自分でいられる環境があります。

その過程は、決して楽なものではないかもしれない。苦しさが伴うことだってあるかもしれない。でも見える景色はきっと変わるから、あなた自身が変えられるようになるから、勇気を出して踏み込んでほしい。

私は、「大丈夫」と言って、大丈夫なことにして、他人を心に入れないようにしていた大学1年生でした。

でも、ここは「大丈夫」と言わなくても平気な場所でした。本当は少し弱い、私を認めてくれた場所だった。

必要としてくれる人に届いてほしい。そんな思いを込めて今年も準備を進めている。少しでも気になった方は、こちらのホームページも覗いてみてください。(寄稿=穴澤 夏実・宮城教育大学2年)

概要:
大学生を対象とした5泊6日の合宿を主軸とした自己を見つめ変化を起こす対話型プログラム。公式サイトはこちら

開催場所:
宮城県気仙沼市内

募集人数:
各期10名程度

各期間:
17期 2月9日(日)〜2月14日(金)
18期 2月16日(日)〜2月21日(金)
19期 2月24日(月)〜2月29日(土)
20期 3月9日(月)〜3月14日(土)

参加費:
55,000円




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